新型インフルエンザ(H5N1型)(H1N1型)が発生する要因としては、2種類のパターンが考えられています。
鳥インフルエンザはもともと水鳥の腸内に存在しているもので、無害な状態で保たれています。これが鳥同士で感染しながら変異を続け、鶏に感染します。鶏に感染したウイルスが人間にも感染するタイプに変異が起こり、新型インフルエンザが発生するという流れ。
鶏に感染している鳥インフルエンザと、人間がかかっている通常の季節性インフルエンザが、それぞれ人または、豚の中で交雑することによってウイルスが変異を起こし、新型インフルエンザが発生するというもの。
(豚は鳥類に内在するインフルエンザ、人間が感染しているインフルエンザの双方から感染することが確認されています。) |
この要因2種類を吟味することによって気付くことは、世話をする人間が絡んでいることです。養鶏所や養豚所等は清潔に管理する必要がありますが、鶏や豚が排出する糞は人間が処理しなければならず、その糞との接触が感染経路となっていますので、この点にも気を配らなければなりません。
しかし、どれだけ気を配っても限界はあり、空を飛んでくる鳥からの感染を防ぐことは不可能です。この事実から考えた上で、研究機関も世界中に広がっている鳥インフルエンザ発生を根絶するのは不可能と判断し、発生するしないを論議するよりも、いつ発生するのかを問題として考え、いち早い対策をどのように進めるかを指導しています。 |
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